読書のススメ ~待ち時間の有効活用~

皆さん、こんにちは。院長です。

正に夏到来‼ ビールがウマい季節になりました。 😆

さて、今回は全くfreeな感じのブログです。

私事ですが、アルトまでの通勤時間は、電車に揺られつつ、約1時間。

その間はだいたい、本を読んでいます。今回は今年1月から6月までに読んだ本と、その中でも、むむ、これはなかなか面白かった、という本について、ちょろっとご紹介させていただこうと思います。

いわゆる、読書メーター、なんかに投稿されているような立派なものではありませんが、自分なりにまとめておきたいと思います。

アルトは、混み合う事が多く、診察室に入ってきた患者さんにまず、『お待たせして、本当にすみませんでした!』と謝る、自分の仕事は、これで半分を占めているのでは?と思ってしまいます。

そんな待ち時間を読書をして、有意義に過ごしていただけるように、楽しい、面白い本をご紹介します

 

読んだ本たち

ここ半年で読んだ本を並べてみました。おおむね、読んだ順ですが、一部、順不同。

個人的な評価を★で表しました。軽くコメントも添えてみました。

一路(上・下) 浅田次郎 ★★★

:江戸時代の参勤交代をベースにした、本当に痛快な物語。★4つでもいいくらい。面白い。超高速!参勤交代!とはまた違った面白さで、また読みたいな、と思わせる作品。おすすめ。

 

破門 黒川博行 ★★★★

:イケイケのインテリヤクザ、桑原とダメダメの建設コンサルタント、二宮、このコンビが繰り広げる、黒川さんの疫病神シリーズは全て読破しています。面白すぎる!この作品は確か映画化されており、映画は予告しか見ていませんが、どことなく、コメディーな感じで、原作のハードボイルド感とは違う感じです。スカパーで主演が北村一輝さん、準主演の濱田岳さんのコンビで放送されたものは秀逸です。北村さんのヤクザっぷりや濱田さんのダメダメぶりの演技は素晴らしく、全体の雰囲気も原作に忠実に描かれています。少しyoutubeでも見られるようですので、是非ご覧ください。はまりますよ。黒川さんの著書のおすすめは同シリーズの「国境」。これは絶対おすすめ。北朝鮮に舞台を移し、国内の表と裏を高いリアル感を以って描写されています。手に汗握る怒涛の展開です。

 

BT’63(上・下) 池井戸潤 ★★★

:池井戸作品には珍しくSF。まあまあ、といったところ。

 

楽園のカンヴァス 原田マハ ★★★★

:意外と面白い。絵画美術をテーマにした小説。美術の世界にいざなわれる。なんせ美術に疎いので、読む前に少し躊躇したが、わかりやすく、読後感もさわやかな、いい作品。今後、美術館に通いたくなるような気持ちにさせられ、自分の中に美術という新しい引き出しができたような気になる。おすすめ。

 

罪の声 塩田武士 ★★★★

:2017年本屋大賞ノミネート作品。結局、確か、第三位、だったかしら。昭和の未解決事件、「グリコ森永事件」をもとにした小説。面白い。ダラダラ感もなく、展開のスピード感もまずまず。題材も知っている事件であり、リアル感がある。よく考えられた作品だと、唸らせるものがある。本屋大賞は毎年、概ね第2位、3位辺りが面白い、といつも思います。この作品もその通り。

 

テロリストのパラソル 藤原伊織 ★★★

:上述の罪の声の著者の塩田武士さんが作家になろうと決意したきっかけとなった作品、とのことなので読んでみました。おそらく古い作品であるのであろう、やや初期のハードボイルド小説といったところ。普通。

 

赤目四十八滝心中未遂 車谷長吉 ★★

:圧倒的世界観!!読んでいて「すごいなー」と思いながら読了。普通の小説に飽きたら読むといい。ある意味新鮮。実家からほど近い赤目四十八滝が作品名に入っていたので読んでみたが、その赤目四十八滝は最後に少し出てきたのみ。なんと、直木賞作品。

 

雪の鉄樹 遠田潤子 ★★★★★

:この作品をきっかけに遠田潤子作品を立て続けに読むこととなった。基本、ベースに暗い悲しいものが根底に流れている、というのが遠田作品に共通している感じ。しかし、その暗さ、悲しさに支配されているわけではなく、それがあるがゆえに、登場人物たちの人間性が生きており、読者を魅了する。読後もさわやか。

 

アンチェルの蝶 遠田潤子 ★★★

:雪の鉄樹、同様に暗い。しかし、展開はまずまず。しかし★は2、3個。

 

月桃夜 遠田潤子 ★★

:遠田作品3作目。SF小説。これは個人的には今一つ。これでしばらく遠田作品からは離脱した。

 

幼な子われらに生まれ 重松清 ★★★

:映画化されるとのこと。重松作品は心情をじっくり描写する。まあまあ。

 

風待ちのひと 伊吹有喜 ★★★

:本を読むときに頭の中で、私は書中の場面をしっかり思い描きつつ読む質であるが、この本は読んでいた頃の思い描いた場の風景がすぐに思い出される作品。のんびりしたなかに登場人物たちの人間性がうまく描かれ、ドキドキしたり切ない気持ちになったり、で結構おすすめの部類。

 

瑠璃の雫 伊岡 瞬 ★★★

:まあまあ面白かったが、印象が薄め。

 

テミスの剣 中山七里 ★★★★★

:これは面白い!!どんでん返しの帝王なる異名を持つ、中山七里作品。個人的には本に対し、「テミケン」の愛称までつけている。(本名は、てみすのつるぎ、ですが。)大どんでん返しあり。法曹界と警察のヒエラルキー社会が背景。止まらない本。かなりおすすめ。

 

贖い 五十嵐貴久 ★★★★★★

:上半期第一位。★6個付けました。まあまあ長い話ですが、展開のスピード感も十分で、話の広がりもよく、読者を退屈させない。止まらない本。全国3箇所で起こる子供の殺人事件が1つにつながるとき、話は怒涛のクライマックスに!!超おすすめ。しかし、まだ、単行本しかありません。

 

神去なあなあ日常 三浦しおん ★★★

:のんびりしたいときや、淡い望郷の念を味わいたいときにどうぞ。

 

女系家族(上・下) 山崎豊子 ★★★★

:文章は硬さがあるが、古き昭和初期の時代の大阪の問屋街、船場の老舗に巻き起こった遺産相続にまつわる人間の欲と欲のぶつかり合いの様子を色濃く描き、リアルな愛憎の世界を描いている。女の争いは凄まじい、と思わせられる。しかし、傍観者(読者)としては大変面白い。とにかく、全員悪人で、正義の人が全くいないのが、うける。

 

対岸の彼女 角田光代 ★★★

:角田作品は女性の描写。はっきり言って印象が薄いが、まあまあであった印象。「紙の月」の方が印象に残っている。

 

山猫の夏(上・下) 船戸与一 ★★★★★

:これもお勧め。古い作品であるが、その世界観は圧倒的。冒険と戦いの世界に引き込まれる。夢中で読んでいた頃の思い描いていた情景が懐かしく思い出される作品。読んでみてほしい。

 

蓮の数式 遠田潤子 ★★★

:久しぶりに遠田作品に戻ってみた。相変わらず、根底には暗く、悲しい、が流れている。今回はおおむね、ズルズル暗く、悲しく、で終わってしまった。あんまり上がってこず。まあまあといった評価。

 

天上の葦(上・下) 太田 愛 ★★★★★

:これもお勧め。なかなかの長編であり、ややダラダラ感あり、展開のスピードが鈍いところもあるが、トータル的には面白い。背景のスケールも大きく、後半の展開には手に汗を握りつつ、一気に読了。上半期3本の指に入る面白さでした。ただ、長いな・・。

 

武曲 藤沢 周 ★

:映画化されるとのこと。元剣道部としては、読んでおくべきと思い、読み始めたが、読んでいて苦痛になり、珍しく途中で読むのをやめた作品。あまりにも展開がなく、精神論をいいたいのか、主人公の心と剣士としての成長が言いたいのか、何なのか、わからず、読むのが苦痛に。Amazonのレビューを覗いても、同じようなことを思っていた方もいるようでした。まあ、そういうこともありますね。

 

二千七百の夏と冬(上・下) 荻原 浩 ★★★★★

:これもお勧め。最近文庫本ができて新刊として売られています。時代設定が、なんと縄文時代。手をつないだ状態の男女の縄文人、弥生人の化石が発見され、その謎を解き明かすように、縄文時代と現在とを交互に話は展開してゆく。縄文時代の生活ぶりや話し言葉、その他ものの考え方などが本当にリアルで実際にそのようになされていたかのように感じさせます。冒険あり、熊との壮絶な戦闘あり、恋愛あり、盛りだくさんで一気に読ませる感じ。少し切ない話ですが、おすすめ。

 

まとめ

長々とご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。あ、それ、もう読んだ!という作品もあったでしょうか。普段読書をしない、という方でも、読むきっかけにしていただければ、と思います。

当院では受診の際、お待たせすることがございます。その際には、上記の本達も一緒にお連れ頂き、待ち時間も楽しく有意義に過ごしていただければいいなぁ、と思っております。しかし、お待たせすることを当たり前、などとは決して考えておりません。本当にいつもお待たせばかりして申し訳ありません。ひどいときは2時間程度の待ちが生じることも。一人ひとりの患者さんを丁寧に的確に診させていただくには、やはり時間も必要になります。特に外科のクリニックでは急な処置が必要な患者さんも多く、時間のかかる処置が立て込んでしまい、長時間の待ちが突然生じることもしばしばございます。言い訳を申し上げるつもりはございません。ただ、早急な処置が必要で苦しんでおられる他の患者さんに対し、ほんの少しでも、ご理解をいただければ幸甚に存じます。

最近、当院では待ち時間の質の向上を目指すべく、待合室で煎茶、紅茶、ジャスミン茶HOTCOLDいずれでもいつでもすぐ自由にお飲みいただけるように、ティーサーバーを新しく設置しました‼ 😆

アルトは、お待ちいただくその時間も、患者さんに寄り添うクリニックでありたい、そんな気持ちで今後も努めてまいります。

 

院長